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長野の気候

長野の気候は、夏は涼しく、冬は寒い、というイメージを持っておられる方が多いと聞きます。しかし長野の気候と言っても、標高や緯度の違い、地形的な影響などで、大きな違いがみられることは、地元の人にとっては常識でも、そうでない人にはあまり知られていないのかもしれません。

長野地方気象台の長野県の気候によれば、全体的な傾向としては、内陸特有の気候が明瞭で、夏と冬や朝と夜の気温の差が大きく、湿度が低くて降水量は少なめ、ということがいえるようです。

しかし南北に長い長野県なので、北部の長野と中部の松本や南部の飯田とでは、気候はかなり違っています。全体としては中央高地気候に属するのですが、北部の飯山などでは日本海側気候の影響を受けますし、南部の飯田市などでは太平洋側気候の影響を受けます。長野市はちょうど日本海側気候と中央高地気候の境目あたりと言えるでしょう。

そして長野市と言ってもめっぽう広く、市内の北部と南部では、様子が違ってきます。特に冬の雪の降り方でその違いを実感できるでしょう。標高の高い戸隠や鬼無里は別として、千曲川沿いに広がる善光寺平の中でも、犀川より北では雪がけっこう積もっているのに、犀川より南側ではほとんど積もっていない、ということも良くあります。

長野地方気象台は善光寺の北側、箱清水に位置しているのですが、ここは市内でもやや北部で山よりにあるので、積雪量の実感としては少し多めに観測されているような気がします。観測点の標高が418mに対し、千曲川河川敷にある長野市滑空場の標高は338m。その差は80mもあるのです。

また、千曲川の西側では雨が降っているのに、東側では雨が降っていない、ということもあります。滑空場の上空は雨が降っていないどころか雲も途切れて青空も見受けられるのに、長野駅の方はどんより雨模様、なんてこともあるのです。

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