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気温

夏は涼しく冬は寒い、そんな印象を持たれがちな長野の気温ですが、夏は暑く冬は寒い、というのが本当のところです。

以下の画像は、気象庁で公開している1971年から2000年の平均気温値を元に、長野市と東京と札幌の平均気温を図表に表して比較したものです。

長野と東京と札幌の平均気温図表

図表に表すと一目瞭然ですが、長野より南の東京は暖かく、北の札幌は寒い、というのが読み取れるでしょう。しかしグラフをよく見てください。長野の値は、冬は札幌と、夏は東京と近いのです。

長野地方気象台の解説によれば

 冬は海岸地方に比べると著しく気温が低く寒さが厳しくなりますが、3月から5月にかけては急速に気温が上がり、海岸地方との差はあまりなくなって、春の暖かさが足早に訪れます。  夏は海岸地方と同じかそれ以上の暑さとなりますが、9月からの気温の下降は急激で次第に海岸地方との気温差が大きくなっていきます。

とのこと。なるほど、9月以降の気温の下降具合と、3月から5月にかけての気温の上昇具合が、グラフだと一目瞭然です。すなわち、長野の気温は、夏は暑く冬は寒い、ということが言えるでしょう。

さらに以下のグラフは、長野市と東京と札幌の最高気温と最低気温の平均を図表に表して比較したものです。

長野と東京と札幌の最高最低気温平均グラフ

グラフを見てわかるように、6月7月8月の最高気温の平均は、長野と東京ではほとんど変わりません。最高気温が25度以上の夏日はもちろん、最高気温が30度を超える真夏日もあります。長野の夏は暑いのです。

しかし暑いとはいっても、ベタッとまとわりつくような暑さではなく、カラッとした暑さですし、昼に太陽が出ているときはそれなりに暑いのですが、夜は涼しく熱帯夜の日はほとんどありません。一日の気温差が大きいのも、海から遠い内陸性気候の特徴なのです。

そしてイメージ通りに冬は寒いです。最低気温が氷点下の冬日が多く、氷点下10度に達する日もしばしば。最高気温が氷点下のままの真冬日もあります。

 一年のうちで最も高い月の平均気温と、最も低い月の平均気温との差(年較差)は、長野では25.6℃もあり、これは北海道の内陸部(旭川では28.9℃)に次いで大きな値となっています。

内陸部であることで、気温の差が大きいこと。人によってはデメリットだと感じる人もいるでしょう。しかし、自然のエネルギーを利用するグライダーにとっては、とても大きなメリットなのです。

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